第17期足育アドバイザーⓇ養成講座オンライン講義を開催しました

2024年9月から10月にかけて、第17期足育アドバイザーⓇ養成講座のオンライン講義を開催しました。
全国から集まった20人の受講生のうち、12人が9月に、8人が10月にそれぞれ参加し、朝9時から夕方18時まで2日間に渡る講義を受講しました。

講義の内容と受講生の感想

「足を育む」という観点からお願いしている、各分野の一流の先生方による講義が展開されました。各科目の感想と共にご紹介します。

足育学(学童期):小野整形外科院長 小野直洋先生

運動と自主性が学力に比例していくことを学びました。

9歳の壁を乗り越えられるよう幼児期の短い時間を沢山触れ合っていきたいです。

足の健康は一生大切で、特に小さい頃からの関わりが大事。

子どもは大人を見ているので家族で足育を取り組んで行くことが大切だと思っています。

私が住んでいる地域では車移動(外出先までの移動や学校への送迎)が主流となっており、歩行の機会が極端に少ないと感じています。

歩く機会を意識的に作り、足を育てることの重要性を伝えていければと感じました。

足育学(乳児期):日本足育プロジェクト協会 理事長 玉島麻理

ハイハイや高ばいが大切なことや、なぜその座り方、抱き方が、良いのかを聞くことができました。

お母さんがそういうことを知ると、なんとなく、なっていた不安から解放されたり子どもと関わることが面白いと思えるのはとても素敵なことだと思いました。


当たり前に使っていた抱っこ紐。

できるだけ上に赤ちゃんをあげた方がいいとは知っていましたが理由が知れたことがとても嬉しかったし、これからも『なぜ?』を知っていきたいと思います。

すぐにでも1歳の甥っ子を見に行きたいと思いました。

足育基礎講座、今日の足育アドバイザーⓇ養成講座を通して、最終的にはここが1番大事な要の時期で足育の総論だと感じました
ずり這いやハイハイなどの床運動の重要性がデータとしても出ていたのでとても参考になりました。
ベビー用品の使用頻度でも発達に影響が出ることで身体の硬さや筋力不足を作ってしまうことに繋がることも驚きでした。

足育学(成人期):小野整形外科院長 小野直洋先生

祖母が膝が痛いとよく言っていました。

変形性膝関節症であったのかは分かりませんが、もし知識があればどんなことをしてあげれたかなと考えました。

これから父や母がまずは予防できるように8000、20や爪の切り方、ロコモシンドロームのことを伝えていきたいと思いました。

小野先生がおっしゃったように伝える立場になったときに、なぜそうなのか、なぜそれがいけないのか正しい知識を自信をもって伝えられるように勉強していきたいと思いました。

運動不足からの筋力低下のリスクは自分にも言えることで、大人の体力がないと子どもへ運動促進していくことは大変です。

自身の足環境を整えて、親子で足育をしていくことが重要と感じました。

皮膚科学:埼玉済生会川口総合病院皮膚科主任部長、足育研究会代表 高山かおる先生

ケア面では洗うことと保湿することが特に重要であることを改めて理解する事ができました。

身近に存在している菌やウイルス、感染対策の重要性を改めて感じました。

爪への認識をもっと知ってもらえる活動もしていきたいです。

巻き爪が子どもの頃から始まっているケースもあるとのことで、小さい頃からの足への正しい関わりが大切なのだなと思いました。

皮膚を清潔に保つことも大切だと改めて思いました。

運動発達学:京都ノートルダム女子大学 現代人間学部こども教育学科 教授 石井浩子先生

食べて、動いて、よく寝よう! 習慣が大切だなーと改めて感じました

職場でも児童の生活習慣の実態を追っているところですが,朝食欠食,娯楽としてのメディア利用,運動不足が深刻な問題になっています。

環境要因もありますが,やはり,いかに大人が意識してあげられるかだと思います。

子供たちが健康な体で元気いっぱいに体を動かせるように,まずは我が子からリズムを整えていきます

高齢者の足の現状とフットケア:NPO法人予防的あしケアサポート 理事長 足立恵美先生

子だけではなく高齢な方への足育の介入の意義や大切さを学べました。

何歳になっても気持ち良くいられること、活動出来ること、好きなことが出来ること、そこに何か出来るのは嬉しいなと思いました。

フットケアのノウハウやケア用品についても今後もっと学んでいきたいなと思いました。

なかなかお年寄りの足や爪を見る機会がないので,学べてうれしかったです。

自分や周りの人の足を積極的に確認し,病気予防のためのフットケアについても力を注ぎたいです。まずは爪の切り方から周りに教えます。

靴学:快適な靴と足 WOHLTAT(ヴォールタート)代表 藤井恵先生

靴ってすごいな、とまず感じました。

目的や種類だけでなく、靴下の正しい履き方、見立て、それによって生活、人生までも変わると思いました。

靴としての役割を知らない人が想像以上にたくさんいることを感じました。

靴紐の結び方一つで足の認識がガラッと変わる!びっくり体験を広げていきます。

足計測の手引き解説:日本足育プロジェクト協会理事 米丸亜矢子

足計測もフットスタンプも単純なようですが、正確に測るためにはいろいろポイントがあることが分かりました。

これから、初めは丁寧に、そして症例数を増やして、体が勝手に動くくらいを目指して練習していきたいです。

たくさんの方の足に触れることが多くなると思います。

足にはお一人お一人の人生が映し出されていると思うので、これまで頑張ってきた足を労り、これから一層足を大切に考えてもらえるよう接していきたいです。

足育講座ガイドブック解説:日本足育プロジェクト協会理事 成田あす香

発信者としてより正確で新しい情報を提供する責任を持ち、『なんとなく』ではなく、根拠や文献などの収集や、先生方に相談させていただきながら活動していかなくてはいけないと感じました。

自分の子どもの話や写真なども使用して、身近な事と思ってもらえるように、資料など作っていきたいと思いました。

『すぐにでも実践できそう!やりたい!』と思ってもらうにはどんな所を強調したらいいのか、考えながら講座の資料を作っていきたいです。

受講生の学びと今後の取り組み

2日間の講義を終えた受講生からは、次のような感想が寄せられました。

2日間の講義と基礎講座での学びで、どの講師の方も結果的に足を育てる事が体の作りに影響する事をいろんな視点から教えてくださったんだと感じました。

足は体の基礎。情報は不確かなものがあるから鵜呑みにせず、しっかり自分で考え精査することの大切さも印象に残りました。

2日間盛り沢山でしたが、初めて教わることも多く、いろいろと印象に残りました。

私が足育の勉強を始めてから、子どもも靴のベルトをしっかり締めたり、足を丁寧に洗うようになり、足に今までより興味をもってくれるようになったのが、嬉しい変化です。

0歳からの関わりが今後の成長に大きく関わることが分かりました。

親子との愛着形成も一緒に育める関わりは核家族化した社会の中でもとっても必要なことですし、知ってもらえる活動を広げていきたいです。

オンライン講義を修了した受講生は、今後「足計測」や「足育講座」の実技講習を受講し、認定に向けての課題に取り組んでいきます。

2025年の春には新しい足育アドバイザーⓇが全国に誕生する予定です。

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