
足はからだの土台です。
子どもの健やかな成長を支えるためには、足を守る基本的な知識を身につけ、それを日々の生活の中で実践することが大切です。
2025年最初の「足育基礎講座」を、3月16日(日)にオンラインで開催しました。
全国から「足育」に関心のある4名の皆さんに受講いただき、こどもの足育の重要性(総論)、足のつくりと動き(解剖学)、こどもの足の発達と靴選び(足育学 幼児期)について学びました。
講座の様子
総論

講座は、日本足育プロジェクト協会理事長の玉島麻理による「総論」からスタートしました。
最初に自己紹介を行い、それぞれの足育への関心や学びたいことを共有することで、オンラインながらも和やかな雰囲気が生まれました。
講義では、生涯を健康な体で過ごしていくために幼児期の足育が重要であること、そして、保護者が子どもの足に関心をもつことの大切さを受講生一同が実感しました。
また、日本足育プロジェクト協会オリジナルの「足育たいそうたったった」の体験では、お子さんが一緒に参加する場面もあり、体を動かすことの楽しさを実感することができました。
解剖学

畿央大学 健康科学部 理学療法学科 教授の福本貴彦先生による「解剖学」では、足の生理解剖と運動について学びました。
足や手の動きが絶妙なバランスで成り立っていることや、痛みの原因が必ずしも痛む部位にあるとは限らず、足の形の乱れが遠い部位の痛みを引き起こすことがあることに、驚きの声が寄せられました。
何気なく使っている足のすごさ、足の観察と全身の健康状態の把握の大切さを改めて感じる時間となりました。
足育学 幼児期

小野整形外科院長 小野直洋先生による「足育学 幼児期」の講義では、子どもの足を育てるには、遊びを通して体を動かすことが不可欠であり、運動量が足の発達に大きく関わることを学びました。
受講生からは「昔と比べて生活環境が変わり、子どもの足にも影響が出ていることを改めて実感しました。応急処置だけではなく、必要な運動や知識を持つことで、子どもの一生に関わる身体作りができるのであれば、この知識は親となるすべての人が共有すべきだと感じました」との声が寄せられました。
また、「現代の子どもたちの足の発達が気になるが、ただ環境の変化を嘆くのではなく、子どもの健康を守るために親に向けて啓蒙を続けていきたいと思いました」という意見も寄せられ、足育の知識をより多くの人に伝えていくことの重要性を実感した講義となりました。
受講生の皆さんに聞いてみました!
講義の中で特に印象に残ったことや心に響いたことはなんですか?

命令されてやらされるよりも、遊びの中で経験することが一番子どもの才能を伸ばすということ。

子どもたちに危機的な状況が起きていること、そしてそのことに気づいて何とかしたいと使命感を持った他職種の人々が連携しあうことが大切なように感じました

足はからだの土台である、と言うこと。基礎をしっかりしておく必要がある、と言うこと。
やってみようと思ったこと、さらに詳しく知りたいことはありますか?

中敷を外して靴選びをしたいです。
一人一人足の形も違うので、必要な運動やマッサージをもっと知りたいと思いました。

保護者に対してまずは気づきを与えていきたいと思います

正しい靴の選び方、はき方をきちんと伝えていきたいと思いました。
次回の講座予定
次回の「足育基礎講座」は、2025年4月15日(火)と5月25日(日)に開催予定です。
詳細やお申し込みについては、次のリンクからご確認ください。