
日本足育プロジェクト協会では足育(あしいく)を次のように定義しています。
足の大切さを知り、足を健康に育てることを家庭を中心とした日常生活の習慣、特に子育てに取り入れ、実践すること
特定非営利活動法人日本足育プロジェクト協会
足育アドバイザー®活動規約より抜粋
足は、私たちの生涯を支える大切な土台です。
足の発達は0歳から始まり、乳児期、幼児期、学童期、思春期と成長した足が、成人期、高齢期を支えていきます。
それぞれのライフステージのすべてにおいて、年齢や生活環境に適した足育を実践していくことが、生涯にわたる健康づくりにつながります。
『足育基礎講座』を修了し、さらに学びを深めたい方に向けたステップアップ講座が、『足育アドバイザー®養成講座』です。
養成講座の概要
養成講座では、赤ちゃんから高齢者まで、生涯にわたる健康を支えるための足と靴の知識と、足育アドバイザー®として活動するためのスキルを身につけます。
その第1段階となるのが、足の解剖学や幼児期の足育学を学ぶ『足育基礎講座』。この基礎講座を修了していることが、養成講座受講の必須条件です。
そして第2段階である養成講座では、6つのライフステージすべてにわたる足育学をはじめ、足育に不可欠な靴学、皮膚科学、運動発達学などを学びます。
さらに、模擬足育講座や足計測の実技を通して、足育を実践し、広めるための力を養います。

養成講座のカリキュラム

- 学習時間: オンライン講義(2日間16時間)、 オンライン実技(半日1時間) 、対面実技(1日5時間) 、 認定課題(標準取組期間:3カ月)
- オンライン講義学習科目: 足育学(乳児期、学童期、成人期)、運動発達学、靴学、皮膚科学、高齢者の足事情、足育アドバイザー®活動の手引き解説
- オンライン実技:模擬足育講座発表(5分間)を行い相互評価
- 対面実技:足計測、運動遊び
- 認定課題:.足育講座と個別アドバイスを10人以上に実施し、報告書類を作成 (2)作文「足育アドバイザー®としての活動の抱負」
- 受講料: 108,000円
- 教材費: フットプリンター33,000円、フットゲージ7,500円 計33,000円(販売価格改定により変更の場合あり)
2025年講義スケジュール
『足育アドバイザー®養成講座』は年に1回開催され、足育基礎講座修了後2年以内(受講した年と翌年)に受講できます。
まだ足育基礎講座を受講されていない方は、まず『足育基礎講座』を受講してください。
形式 | 日程(希望日を選択して受講) |
オンライン講義 (2日16時間) | (1) 2025年9月27日(土曜日)、28日(日曜日) 9時から18時まで(ライブ配信) (2) 2025年10月上旬 平日2日間 9時から18時まで(録画配信) |
オンライン実技 (半日1時間) | (1) 日曜日 午前中1時間 (2) 平日 午前中1時間 |
対面実技 (1日5時間) | 10月中旬から下旬の土日祝日 (1)大阪 (2)東京 (3)九州(受講希望者の居住地に応じ開催決定) |
企業内人材育成の一環として、3人以上でお申し込みいただける場合に、御社のご希望に合わせた日程で足育アドバイザー®を養成いたします。
対面での実技指導も講師を派遣して実施可能です。
受講料は個別にお見積りいたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
講師陣と学習内容

玉島 麻理(日本足育プロジェクト協会理事長、足育Lab Ta・Ta・Ta代表、HUG CHILD発育サポート教室代表)
- 教育学修士
- 小学校教諭2種免許
- 歯科衛生士
- 発達障害支援士 他
学習内容
足育は、歩くための準備期間である0歳からはじまります。
乳児期の足育学では、歩き出すまでの運動発達や、腹這い、四つ這い、高這いの重要性を学びます。
また、これらの動きを阻害する要因と、それを引き出すための方法についても理解を深めます。

小野 直洋(小野整形外科院長、日本足育プロジェクト協会名誉顧問、足育研究会顧問)
- 日本整形外科学会認定専門医
- 日本整形外科学会認定スポーツ医
- 日本整形外科学会認定リウマチ医
- 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
- 著書「一生痛みに悩まない超ひざ健康法」(株式会社ワニブックス)
学習内容
【学童期】
学童期から思春期にかけての体の成長や、子どもに多く見られる運動器の障害についてを学びます。
【成人期】
外反母趾など成人によく見られる足トラブルの原因を学び、予防や改善方法を考えます。
また、加齢に伴う運動機能低下を防ぐための「大人の足育」の必要性についても学びます。

石井 浩子(京都ノートルダム女子大学 現代人間学部こども教育学科 教授)
- 社会的活動:日本幼児体育学会 副会長・事務局長/日本レジャー・レクリエーション学会 理事など
- 著書:手あそび・ゲーム・体操 ふれあいあそび大集合(ひかりのくに)/健やかな育ちを支える 乳児保育I・II(建帛社)など
学習内容
運動と健康の密接な関係や、乳幼児期からの生活習慣、特に睡眠の重要性について学びます。
また、運動遊びが子どもの成長に与える影響や遊びの役割、多様な運動経験や外遊びの重要性についても学び、大人が果たす支援の役割を深く理解します。

藤井 恵(快適な靴と足 WOHLTAT ヴォールタート 代表)
- マスターオブシューフィッティング
- 幼児子ども専門シューフィッター
- シニア専門シューフィッター
- シューフィッター養成講座プライマリーコース実技指導員
- シューフィッター養成講座プライマリーコース講師
- フスフレーゲマスター
学習内容
靴の役割や、歴史、種類、構造、機能、製法など、靴に関する基礎知識を学びます。
また、靴によるトラブルと予防方法を知り、足に合った靴選びの重要性を理解します。
さらに、フィッティングの基本手法を学び、足に適した靴を選べるスキルを身につけます。

高山 かおる(埼玉済生会 川口総合病院 皮膚科主任部長、足育研究会代表、日本足育プロジェクト協会相談役)
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 東京医科歯科大学大学院皮膚科学教室特任講師
- 著書:「皮膚科医の教える本当に正しい足のケア」「巻き爪、陥入爪、外反母趾、特攻セルフケア」「ガサガサかかとが危ない!」
学習内容
「足をみるための皮膚科学」をテーマに、皮膚と爪の構造や働き、そして皮膚や爪に変化が起こるさまざまな理由について学びます。
さらに、皮膚の感染症に関する知識も学び、適切に医療機関へつなぐ役割を果たす力を身につけます。

足立 恵美(NPO法人予防的あしケアサポート理事長、メディカルフットケア足救代表、日本足育プロジェクト協会相談役)
- 看護師
- メディカルフットケア1級、2級、3級取得
- NPO法人予防的あしケアサポート認定 メディカルフットケアスクール講師
- 糖尿病ケア2014年3月号、2015年春季増刊号~に執筆
学習内容
長年にわたり、高齢者施設や自宅訪問でフットケアを行う中で培った「フットケアで健康寿命を延ばす」という実践的な取り組みについて学びます。
現場で出会った「もっと早く手当できていれば」と感じたケースや、足を守ることを通して命を守る重要性についても、具体的なエピソードを交えてお話しいただきます。

学習内容
足育アドバイザー®の活動である「足育講座」「足計測」について、当協会が定めた「足育アドバイザー®活動の手引き」を講義で学び、実技講習を通してスキルを身につけます。
足育講座
「足育講座ガイドブック解説」の講義で、講座開催時の注意点、用語の使い方、著作権の基本、講座の構成例を学びます。
オンラインで行う実技講習では、5分間の模擬足育講座を発表して相互評価を行い、実践力を養います。
足計測
「足計測の手引き解説」の講義では、フットゲージとメジャーを用いた足計測の方法、フットスタンプの採取手順、計測データを活用したアドバイス方法を学びます。
対面で行う実技講習では、受講者や足育アドバイザー®がモデルとなり、相互実習を行います。
申し込み、問い合わせ
『足育アドバイザー®養成講座』へのお申し込みは、『足育基礎講座』を修了された方に個別にご案内しております。
受講に関するご相談がありましたら、公式ホームページの問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
「お問い合わせ」ボタンをタップ(クリック)すると新しいタブでフォームが開きますので、お気軽にお問い合わせください。
受講生の声
運動発達学で睡眠の大切さを改めて知ることができ、できるだけ意識しようと思えました。
また外遊びの大切さを様々な講義を通して学び、実践を心がけたいと思いました。
仕事や家族にも伝えていきたい内容が盛りだくさんでした。
足の専門家はまだまだ少なく、これからもっと必要になると思いました。
靴に関して曖昧な指導をしていたので、靴の役割、フィッティングのポイントがとても参考になりました。
まずは自分の子どもから足を育んでいきたいと思います。
足育は奥が深いと思いながら、頭をフル回転させた二日間でした。
講座の内容を整理して自分のものにして、課題合格に向けて取り組みます。
その先に活動する未来を見据えていきたいです。
よくある質問
よくいただく質問をまとめました。
質問文をタップ(クリック)すると回答を確認することができます。
A: はい。「足育アドバイザー®」は商標登録された認定資格です。認定課題に合格して当協会に加入している人のみが、足育アドバイザー®を名乗って足育講座や足計測、足育相談などの活動を行うことができます。
A:足育アドバイザー®に認定された後は、オンラインお茶会や勉強会に参加してスキルアップができます。
また、会員限定のオンラインサービスを活用し、講師や他のアドバイザーといつでも相談や交流ができる環境を整えています。
仲間とつながりながら、安心して活動を続けることができます。